お風呂から出た後も、 彼に丁寧に体を拭かれて服を着せられる。 恥ずかしさは消えないけれど、 ここは何かを言って手を止めさせるよりも 早く済ませてしまった方がいいだろう。 咄嗟の、無意識での反応以外は 抵抗をせずにやりすごした。 そのまま彼の部屋で髪を乾かされて、 ベッドに座って、その辺に無造作に 置かれていた雑誌を開いてみたりして 彼の就寝準備が整うのを待った。 ……寝るのにはまだ早い時間だって、解ってるけど。