愛しているから、さようなら!【BL】


両手にビニール袋をはめられ、
端は手首に輪ゴムで止められている。

結果、右も左もさっきより不自由になった


リビングからその状態なので、
脱衣所で、棒立ちの僕の服のボタンを
彼がひとつひとつ外していく。


「練習した成果!」

彼はそう言ったけれど、
手つきはこの間と変わらない。

……やっぱり練習なんて
しなくてよかったんじゃないか?


そんな事を思っていると、
バンザイを促され、上はすべて脱がされた

そして彼の手は、ベルトへと伸ばされる。


「自分でやるから!」

「じゃあ金具だけ」

そう言った彼はベルトを外し、
そしてそのままボタンも外して、
さらにチャックまで下ろそうとする。

「それも自力で頑張るから!」

「いや、大変だろ?」

ニヤニヤしている顔を見るに、
確実にこれは親切に見せかけたセクハラのようなものじゃないのか?