「……ふ、ぁっ……」
おかしい。
変だ。
舐められたり、
時々吸われたりをしていると
僕の意思に反して、吐息が漏れる。
「あ、たってきた」
おかしそうに、彼が言う。
何が?
彼の視線は確実に腰から上にあるし、
下には何も触れていないはずだ。
大丈夫、大丈夫。
……多分。
「……ひっ、」
舌でクニクニと、少し強めに刺激される。
思わず、口を押えた。
その様子をしばらく眺めてから
ようやく口を開き、
「気持ちい?」
そんな事を聞かれる。
「……もう、無理」
やめて。と、睨みつけながら言うと、
意外にも彼は、すぐに身を引いた。
手を引かれて身を起こし、
そばに散らばっていたシャツを着た。
先ほどの行為の感想を聞かれたけれど適当にスルーした。
彼は不満そうだったけれど、
ま、いいな。と、
勝手に何かを納得していたので、よかった