次の日、赤い印を虫に食われたのだと 言い張る僕を、誰も疑いはしなかった。 ……日頃の行いだろうか。 しかしその日は理由などつけないで 僕は彼に思いっきり手を振った。 掃除当番の彼は性格からサボる事も出来ず 終わり次第全力疾走したらしく、 ぜーはーいいながら、僕の部屋の前でこれまた全力の、土下座をした。