いくら抗議の声を上げても、
彼の行動はおさまらない。


「も、寝たいんだけど」

「寝ててもいいよ。
 ちゃんと服着せとくから」

そういう問題じゃない!


意に反した声が出そうなので、
無言で睨みつけるだけに止まる。


すると、彼が笑って言う。

「ああ、欲情しちゃう?
 それは困っちゃうよなー」

解っているなら、何故止めない。


「俺だって別に、する気は無いよ?」

意地悪そうに笑う彼は、
言い終えるとまた、
僕の肌に唇を落とし始める。

今日はずっと、そればかりだ。