「もし離れてもさ、どうせすぐだろ? 若い内の数年なんて早いって聞くし。 それに、 休みにいくらでも会えばいいじゃん」 そうは言うけれど、 いざそうなれば、滅多に合わない。 そんな状態が脳裏に浮かぶ。 「……まさか、浮気とか心配してる?」 まったく。 ……とは、正直言えない。 「え、何、俺って信用無い?!」 「信用はしてるよ! してるけどさ……」 彼はモテる。 それが不安だ。