「……ふっ、ぁ」


不本意ながら、
声が漏れてしまうのはいつもの事。

だけどおかしい。


今は自分の口を舐られている訳じゃ無い。

僕の舌は彼の口の中だ。
彼の物もまた然り。


いつもされるように、
彼の上顎を舐めてみようとか
そんな事を思って挑戦してみても、
いつの間にか僕の舌は彼のそれに絡め取られている。


……何でだ。


どうにか優勢になれないかと
色々試行してみるも、
同じように彼にいいようにされてしまう。

やっぱり普段の鍛錬は重要なんですね。

そんな事を考えてみる。


いきなり逆の立場になってみても、
上手くいく訳無いんだ。