「……嘘だよ」 「へ?」 「じょーだん! だからそういう顔すんなって、 ……ああもう!」 我慢してんのに!と、 僕の頬を引っ張りながら彼が言った。 ……冗談? 呆気にとられていると、 そのままの状態で彼が言った。 「キスして?」 そうして手が離された。