膝が痛いと言うから、
患部を撫でているのに不満そう。
だったらと、頭を撫でてみる。
僕が見下ろす側で、
彼は目を細めてそれを受けている。
あ、いつもと逆で何か新鮮だ。
それに、彼も満足そうにしているので
これでいいとしようか。
暫し、ほのぼのとした時間が続く。
これでいいのなら、簡単でよかった。
てっきり、変な無茶振りでも
されるのかと思ったのに。
意外と可愛い所もあるじゃないか。
頭をすり寄らせながら
撫でられている彼を見ながら思う。
……前言撤回。
脚を撫でまわすのは止めて欲しい。
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