「何、その超いい笑顔……」

ちょっと酷くない?!と、
転げまわったまま訴え、僕の手を引く。


「うわっ!」

もちろん引力には逆らえず、
そのまま彼の上へと倒れこむ。



「……痛い……」

「自業自得だよ」

ちょっと考えれば解るだろうに、
一体何がしたかったんだ。


「でもさ、でもさ、
 ちょっと優しくしてくれてもよくね?」

ホント、痛いんだ。と訴える。

しょうがないので、起き上がって、
彼の膝をさすってみた。


「痛いの痛いの、飛んでけー」

やる気なく言葉も添えてみると、
何かを言いたげな視線を送られる。