愛しているから、さようなら!【BL】



そういえば。


「……今日、中庭の掃除があったっけ」

「そう!葉っぱだらけでさ、
 3人だけだからもう、大変だったよー」

彼女は、僕に対しては笑顔で話している。


「なんか2人してこっち来るの見えたから
 まさかとは思ったけど、
 まとめて持ってきて正解だったね」

どうやら彼女も、
全員分を立候補して片付けに来たらしい。


「そうなんだ……ありがとう?」

「どういたしまして!」

そう返す彼女から箒を受け取り、
3本を用具入れに戻した。


そして岩倉さんは腕組みをして、
僕らを見据えてこう言った。