箒を片付けて、さてじゃあ戻ろうか。
そう思ったのに、体は何故か壁際に。
両脇には彼の手。
ちょっと待て。
「……何、する気?こんな所で」
「キス、する気!」
とっても楽しそうだ。
「いやいや、外だし、学校だし」
「どうせこんな所、誰も来ないって」
そう言って、顔が近づいてくる。
……ここまで近づけば、
もう見上げなければならないのか……。
いつもはそんなに、立ち上がった状態で
並ぶ事が無いから気が付かなかった。
少しぐらいなら、大丈夫か。
そう思って、彼の唇を待っていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…