僕の好きな人は、幼馴染の少年。

彼は少し身長が低くて、
でも元気で人懐っこい。

僕とは全然違う。

だけど、彼が僕を連れ出して、
彼の無茶を僕が止める。

そうやって、いままでずっと一緒だった。


いつだったか
僕が彼の身長を追い越した時も、
ブツクサ文句をいいながらも
変わらず傍に、いさせてくれた。

多分彼の成長期も、
もうすぐ来ると思う。
そうしたら、時々言われる文句も
もう、聞けなくなるんだろうな。


意地悪いところもあるけれど、
基本的に優しい人なんだ。

本ばかり読んでいた僕を、
広い世界に連れ出してくれた人。

こんなにも、目の前に美しいものは
たくさんあるのだと、教えてくれた。


そんな彼を、僕は好きになった。