勝手に何処か行ってしまった皇子の背を呆然と眺めるガルド。

「残りの仕事は……」

「最近、ちょっと変わったよね。」

突然現れたのは、アロイスの義弟

第13皇子、マルス・ハイク・ドラゴン。

変わったと言うのは、ごく最近アロイスの気まま差がさらにレベルアップした事だ。

以前も相当気ままだったが最近になって酷くなって来たのだ。

だが、気ままとはいってもやはり一国の皇子。

やる事はきちんとやり、さぼったりはしなかった。

「そ、そうですね…」

少々引きつった笑顔を見せた。