「なんだっ!」
俺が老人の真横を通り過ぎようとした刹那、木の上から一人の男が飛び降り、俺の前に着地する。
肩ほどまでの白い髪、マントのようなものを羽織り、目はしっかりと俺を見据えていた。
そして、その目から感じ取れる殺気…
こいつ…
ただ者じゃないな…
「行け!俊!!」
俺が言うが速いか俊は老人をかわして先へと進む。
しかし、そんな俊を背後からオールバックのグラサン男が追い掛け始めた。
さらに俺の目の端を金髪と茶髪の男が走っていく。
方向的にヌシの方か?
とにかく、今はこいつをなんとかしねぇとな…
「自分の手で助けたいじゃろうが今はわしらに任せるんじゃ!」
白髪の男はそれでも行こうとしている俺の肩をより強く握った。
ふざけんな!
「俺の仲間があぶねぇんだよ!
黙って引けるわけないだろうが!!
退けねぇなら殺してでも通るぜ!」
俺は完全に頭に血が昇っていた。
俺は右手で雷刀を握り締め、居合いの態勢に持ち込んだ。
鞘から刀身が現われ始め、雷がバチバチと威嚇する。
俺は白髪の男にそのまま斬り掛かった。

