━━━━五十嵐慎目線━━━━
むちゃくちゃ怖い!
でも、奏だけでも逃がせたからいいか…
もしかすると誠が間に合って助かるかもしれないしな…
死ぬのは怖いけど、ほってはおけない…
俺はライフルを構え、ヌシに向かって発砲した。
パン!
乾いた音が森に響き、振動が伝わってくる。
銃弾は真っすぐヌシの眉間に飛んでいく。
銃声に気付いた大鎌の男とヌシが俺を見る。
銃弾はヌシに直撃するが、まったく効いている様子はない。
皮膚が堅すぎるのか?
もしそうなら俺はまったく役に立たない…
つまり、死にに来たようなものだ。
「その鎌でなんとかなんねぇのかよ!」
俺は大鎌の男に向かって叫んだ。
まぁ助けに来といて言う言葉じゃないけどな…
「無理だよ!
この死神の鎌はただでかいだけなんだから…
さっきも弾かれたし…」
あーつまり万策尽きたってか…
俺はヌシの尾を睨み付けながら考えた。

