その後私達はテリーを一頭倒し、食料を確保した。
みんな少しずつ戦闘に慣れてきたから前ほど大変じゃなかった。
「慎は奏と先に帰ってくれ。
俺と里美でテリーを運ぶから。」
紘佑がテリーの片脇を持ち上げる。
「了解!」
慎が私の方に向き直る。
もしかしたらもう水城が帰ってるかも…
私は慎について帰ることに賛同した。
でも、これからこんなことが起きるなんて…
森を歩くこと5分。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
誰かの叫び声が聞こえたんだ。
私はほって置けなかった。
止める慎を余所に、私は走りだしたんだ。
木々の間を縫うように走り回り、私達はようやく見つけた。
背丈より長い鎌を持った男子と、その前に立ちはだかるヌシ…
あの時の大蛇だ。
男子は牙を辛うじて避けているけど、あのままじゃ…
「奏、今すぐベーススペースに行って誠を呼んできてくれ!
あいつは俺が引き付ける!」
慎はライフルと透明スプレーを取り出すと、透明スプレーを私にかけた。
腕が、足が、体が消えていく。
いや、見えなくなってるだけ…
私は恐怖に竦む足に鞭を打った。
初めて見るヌシ。
話には聞いていたけど、まさかここまで…
慎…死なないでよ!

