一歩踏み出すだけで、通常の5倍のスピードが出る。
2歩目を出すと、銃口の包囲網からは抜け出せていた。
よし!!!
抜けた!!!
しかし次の瞬間、前方から突風が吹き、僕は包囲網へと押し戻された。
すぐに銃を構えた男達が僕を取り囲んだ。
タクティカルベストを着た武装兵達…
そっか…
これは………
「手間をかけさせるなよ…
俊、おかえり。」
銃口を向ける兵士達の後ろから、長剣を持った紘佑が近づいてくる。
やっぱり、あの風は紘佑の仕業か…
この武装兵も諒の召喚したやつらだろう。
でも…
「攻撃的すぎるよ…
敵だと思ったじゃん…」
僕は刀を鞘に納め、紘佑に歩み寄った。
刹那…
シュッ!
僕の首の横には、紘佑の風斬が置かれていた。
冷たい刄が首に当たり、死を身近に感じる。
「敵か味方かもまだわからないのに近づいて来るとは…」

