俺は地割れを避けて着地すると、熊の足元に風斬を突き刺した。
銃弾を跳ね返すほどの奴に斬りかかかっても、効果は薄いだろう。
でも里美の力なら…
そのために俺が出来ることは…
「上昇気流!!」
風斬を中心に上昇気流が発生し、勢いを強めていく。
熊の片足が地面から離れ始めた時、俺の真横を里美が通り過ぎていった。
里美の両腕には琥珀色に輝く光が螺旋を描き、里美の走った後に尾を残している。
熊は地上に止まろうと必死で、片足だけが地面に着いていて、踏張っている。
「やっちゃぇ★
里美〜★」
奏の声が森に響いた刹那、里美の右拳が熊の腹に打ち込まれた。

