「気の抜ける雄叫びだな…」
慎がライフルを熊に向ける。
「俺と慎、奏で熊に隙を作り出す!
里美はでかいのを頼む!!」
俺は風斬を構え、正面から熊に突っ込んでいった。
奏が右側に回っている。
『ガオー!!』
熊は右腕を振り上げ、再び吠えた。
俺は熊が腕を振り下ろすと同時にスピードを下げた。
鋭い熊の爪が俺を捕らえそこね、地面に突き刺さった。
地面が揺れ、足元に地割れが起こる。
「避けろ!!!」
俺はとっさに風斬を下に振り下ろし、宙に舞った。
さっきまで俺がいた場所に地割れがおき、ぽっかりと穴が姿を現わす。
「地割れを起こす熊なんてありかよ!」
慎がライフルを連射している。
熊は銃弾を受けるも倒れる気配はない。
「もう一人いるんだよ〜★」
奏!?
熊の背後から現われた奏は、笑いながら熊の腕を斬り付けた。
びしゃっと赤い血が舞い、熊は奏の方へ向く。
つまり、俺から目を逸らした。
里美を見ると、里美は頷く。
さて、やるか……

