「困っている人を見捨てろと?」
麗華は俺の前に立ち、真顔で訴えてくる。
「どうしたんだよ麗華!
正体もよくわからないやつを仲間にできるわけないだろ!?」
俺は麗華に詰め寄った。
何が起きたのかはわからないが、麗華はこの男を仲間にしようと言ってきたんだ。
「麗華?
いくら言っても無駄よ…
利輝は知らない人から声をかけられても無視しなさいっていうのを今でも守ろうとしてるんだから…」
彩が笑いながら言う。
俺は小学生かっ!!
まぁ俺にはそんなことを言ってくれる親もいないがな…
「とにかく、仲間が増えたら食料の分け前が減る。
戦闘でも役に立つとは思えねぇし…
メリットが無い奴を仲間にして何の意味がある?」
俺は胸が当たりそうな程近づいてくる麗華から少し離れながら言った。
しかし、麗華はその間さえ詰めてくる。
「あなたは鬼?
それとも悪魔?
このままじゃ死んでしまいますのよ?」
おいおい…
そこまで言うか…
やっぱ女って苦手だぜ…
「なぁ誠…
誠からも言ってくれよ…」
俺の手におえねぇ…
俺は麗華から離れ、誠の背後についた。

