まぁ見るかぎりこの男が意識して気配を消していた感じじゃない…
たぶん、存在感が無さすぎて誠でもわからなかったんだろう…
まぁ俺もわからなかったしな…
「上野将和32歳、間違いないわね?」
彩が携帯で男の情報を調べる。
さすが…行動が早いな…
「さて…
何で私達に近づいてきたのですか?
私達を殺そうとでも?」
麗華が水弓を向けたまま問う。
「私は…
ただ食料を…
もう2日も何も食べてなくて…」
男は今にも消えそうな声でそう言った。
ただ、可愛そうなのはココからだった。
「あなたの職業は?」
「社会科の中学校教諭です。」
「特技は?」
「料理ですかね?」
「この島にはいつから?」
「2日前からです。」
「仲間は?」
「いません。」
「武器はなんですの?」
「人体強化薬を飲みました。」
「好きな動物は?」
「ラクダですね。」
もうやめてやれよと言いたくなるほど麗華の質問は続き、30分後には、この男をどうするか口論になっていた。

