━━━━今村利輝目線━━━━
俺と誠、彩、麗華は捜索班として水城と俊の居場所に空間の裂け目を送った。
水城までは85km、俊までは50kmと両方かなりの距離がある。
狂島に着いてからすでに一夜を過ごした俺達はかなり焦っていた。
心配なのは、俊はどんどん近づいてきているのに対し、水城はほとんど動いていないこと…
もしかしたら、怪我でもしているのかもしれない…
この班は彩以外は武道の経験がある。
誠と俺は剣道、麗華は転校してくる前に弓道をしていたみたいだ。
「レーダーに生命体が映った…
距離的にはあの木の後ろね…」
携帯を頻繁にチェックしていた彩が一本の木を指差して囁いた。
何かに見られてるってことか…
「あのぅ…」
!!!!!!
俺の背後から声が聞こえ、俺は反射的に雷刀を抜いて振り返った。
誠も空間刀に手を伸ばし、麗華も水弓に水の矢をつがえている。
「気配を感じなかったな…」
誠が目を細めながら呟き、雷を纏っている雷刀の切っ先をじっと見つめている長身細身の男を睨み付けた。

