ただ、このメンツは明らかにおかしい…
俺一人で水を運べというのか?
祐樹は力が無さすぎるし、かといって女子に持たせるわけにもいかないし…
「では、行きましょうか。」
ベーススペースから出るなり、祐樹は東を見た。
そして…
祐樹はジープに変身していた。
「すごい!」
春がジープに駆け寄り、後部座席に座り込んだ。
祐樹も考えたな…
車なら水を背負う必要はない…
それに、外出時間を短縮できるから危険に曝される時間も短くなる。
祐樹は祐樹なりに考えているのかもな…
俺は助手席に乗り込み、葵は後部座席に座った。
「いきますよ!」
ブロォン!!
エンジンがかかり、アクセルやハンドルが勝手に動きだす。
知らない人が見たら、完全に幽霊がいる感じだよな…
ジープが木を避けながらガタガタと走り始める。
途中、熊らしきものが視界に入ったが、すぐに消えていく。
そして、15分後、俺達は川に辿り着いていた。

