「今スカイに飲み水がある場所を探してもらってるの。
見つかりしだい連絡をくれるはずだから……
あ、来た来た!
東に10kmぐらい行けば川があるみたい。」
春の支給品は諒と同じく召喚獣。
高さ2mはある巨大な鷲で、スカイと名付けられている。
人の言葉を話し、春に忠実なやつだ。
「ほらほら!!
ボーッとしてないでタンク持ってきなさいよ!」
葵が俺に声をかけ、ホールの隅に置かれた背負うタイプのタンクを指差した。
俺達の仕事は、今日使うための水の確保と、彩の作った水分転送装置の設置。
水分転送装置とは、ベーススペースの屋上にある貯水タンクに水を送るための装置で、10cm角のサイコロみたいなモノだ。
ソレを川に設置すると、自動で水を汲み上げ、タンクに入れてくれる。
でも、水が転送されてくるまで、最低一日はかかる。
だから、一日を乗り切る分の水は必要なんだ。
「では、力仕事は任せましたよ。」
祐樹は奇妙な笑みを浮かべ、眼鏡を中指で押し上げた。

