俺は男が間合いに入ってくるのを感じた。
この距離なら拳は届く!!
問題は、相手から一撃も貰ったらダメだということだ。
鉄パイプなら一撃殴られようが大した怪我はしないが、刀が相手の今なら一撃で致命傷になる可能性が高い。
確実に避けていくしかない。
「死ねえぇぇぇ!!!」
急にスローモーションになる世界。
男は勝利を確信した様子で俺に斬り掛かってくる。
かなり戦闘慣れしているが、隙はかすかにある。
俺はギリギリで筋から外れ、男の懐へ入り込んだ。
すかさず俺は引いた右拳を男の腹に打ち込む。
肉の感触が拳から腕へと伝わり、一瞬力が入った腹筋も力が抜けていく。
鍛えようが足りねぇな…
俺は腕を捻り、上にねじ込む。
「ぐはっ!!!
っ!」
男はそれでも鋭い殺気を向けてくる
諦めろよ…
俺の勝ちだ。
俺は、左拳で男の胸を殴り飛ばした。
俺は肩から上は狙わねぇ…
男は、ゆっくりと起き上がり、翼を生やすと、山の方へと飛んでいった。

