そういえば、今何時なんだ?
瞬間移動まであと何時間残っている?
俺は携帯電話を探した。
ん?
「力哉、俺の携帯電話知らねぇ?」
俺はポケットやカバンをまさぐった。
おかしいな…
俺は辺りを見渡した。
力哉とその隣にいる五十嵐慎が笑っている。
まさか…
俺は二人のもとへ歩いていった。
「やっと気付いたか。
ちょと能力を試したかったんだ。」
慎はポケットから俺の白い携帯とスプレーを取り出した。
たしか、慎の支給品は透明スプレーだったはず…
やられたな…
「全然気付かなかったし。
てか、まだ足の怪我治ってないんだろ?
余計なことして悪化したらどうすんだよ。」
俺は慎から携帯を受け取った。
そうだ、時間…
俺は携帯のサイドボタンを押した。
22:16
あと12時間…
「慎君。
よかったらなんだけど…
足治そうか?」
俺は背後から聞こえた声に振り返った。
そこには一振りの刀を持った高梨加奈…
しかし、その加奈からはいつもは感じない何かを感じた。

