握り拳を作り、それを中心に熱を纏わせて螺旋状にしていく。
高熱のはずなのに、せいぜい温かい程度で、決して熱くない。
こんなので通用するのかと不安になるぐらいだ。
『今はまだ実践とはいけない。
熱拳を使えば、いくら殴っても自分へのダメージは返ってこなくなり、当然だが殴られた相手は大火傷を負う。
炎を噴射できるようになれば、熱の代わりに炎を使うことも可能だ。
あとは自分で練習するんだな。』
おいおい…随分適当だな…
ん?
なんか視界が……
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「大丈夫か雅也?」
聞き慣れた親友の声が聞こえる。
そっか…
さっきの世界は俺の中の世界…
向こうにいる間はこっちでは意識不明になるのか…
だからあいつは急いでいたのか?
とりあえず、無事だって言わないと…
ん?
なんだ?
身体が怠い……
まるで試合で、4ピリオドフルで出場したみたいだ…
それでも俺はなんとか目を開いた。
「起きた!
あ、疲れてるだろうからそのままにしとけよ。
ここは神宝の家だ。
みんな集まってるし、家にも連絡してるから気にすんな。」
力哉の説明は続いた。

