まさか…
これが?…
二人が黙って見る中、俺はその箱を開いた。
これが、俺の武器?
力哉と進も箱を覗き込む。
中には銀色のネックレスが入っているだけだった。
鎖は糸のように細く、鎖につながれた菱形の部分には赤い石が埋め込まれている。
「かけてみろよ!
本当に使えるのか?」
力哉が興奮し、急かしてくる。
俺はゆっくりとネックレスを首にかけた。
ドックン!
え??
ネックレスから鼓動が伝わってくる。
そして、俺は意識が遠退いていくのがわかった…
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──
『初めましてだな…』
俺は真っ白い空間につったっていた。
誰だ?
俺は辺りを見渡した。
何もいない?
『名前など後からでいい…
今とにかく時間が無い。
使い方だけでも教えなくては…』
声の主にはわずかながら焦っている。
俺にはそう思えた。
『まず、おまえにはまだ炎は難しいだろうな…
だから、熱を扱うことにする。』
こうして、俺の戦闘練習は勝手に始まったんだ。

