「じゃぁ…
俺達も帰るか進…」
紘佑でさえ出ていった後、力哉が進に声をかけた。
って、おい!!
俺は置いてきぼりかよ!
俺がまだ荷物をまとめているとき、二人はそそくさと出ていってしまった。
マジかよ…
教室には、俺ともう一人…
「あの…
吉良君…」
そこには、俯いている山本未来の姿があった。
普段は決して目立つ存在ではない彼女が、俺に何か用なのか?
まさか…
俺は、生唾を飲み込んだ。
一瞬の静寂が二人きりの教室を包み、ほどよい緊張感をもたらす。
「私…
吉良君に言いたいことが…」
バタン!!
山本さんがそこまで言った刹那、教室の扉が開き、外で聞き耳をたてていたのであろう進と力哉が傾れ込んできた。
せっかくのムードはぶち壊し…
山本さんも、二人の視線に耐え切れず、走って帰ってしまった。
その後俺が、二人を成敗したのは言うまでもない…

