月城くんは抱きしめたまま独り言のように呟いた 「このまま連れて帰りたい…」 すると月城くんはそっと私を離した 顔を上げると月城くんは たまらなく甘い笑顔で微笑んだ その笑顔に私の心臓のドキドキがさらに大きくなる 「そろそろ帰ろっか。 もう暗くなってきたし」 気付けば夕日はすでに海に沈んでしまっていた 「うん」