やっぱり約束の時間より10分早く着いた


そこにはまだ月城くんの姿はなかった



私は堤防に腰かけ足をぶらぶらさせながら太陽の光を反射してキラキラする海を眺めていた


こんなにきれいな海が近くにあったなんて月城くんとここに来るまで知らなかった




温かい日差しが優しく私を包んで
思わずあくびが出てしまった



少しだけなら昼寝しても大丈夫かな?




周りを見渡して誰もいないことを確認すると、私は座った状態からそのまま後ろに倒れるようにして寝転んだ



ここの辺りはあまり人も車も通らないみたいで目を閉じると波が堤防にぶつかる音しか聞こえない