「やっぱりすぐ気付かれちゃった」 紗弥はお盆をテーブルの上に置くとゴミ箱を指さした ゴミ箱にはたくさんの写真が捨てられていた 私はその中の1枚を拾い上げた 写真のには水瀬くんと並んでカメラに向かって微笑んでいる紗弥がいた 「これ…」 「もういらなくなった…。 水瀬くんに別れようって言われちゃった」 水瀬くんはっきり言ったんだ… 「ごめん…、紗弥…」 「…?なんで夏実が謝るの?」