沈黙を破ったのは月城くんだった 「天宮さんってこのお祭りの花火って見た事ある?」 「ないけど、どうして?」 「いや、俺も見たことなくて 初めて見るんだったら好きな人と見たいって思ってたから…」 月城くんは少し照れながら言った そんな月城くんが可愛くて思わず笑ってしまった 「何笑ってるんだよ」 さっきまで照れていた月城くんが 今度は拗ねた様に言った 「ごめん。 何か可愛いなって思って」 「何だよそれ…」