月城くんの声を聞いて安心したせいか震えが止まらなかった 月城くんは震える私をさらにぎゅっと抱きしめた 「怖い思いさせてごめんな…」 小さく月城くんは呟いた 「…違うの。 …月城くんのせいじゃない 月城くんは何も悪くない…」 振り絞るようにして言った 「あの男に何かされた?」 「何もされてない…。 月城くんが助けに来てくれたから…」