「そういうこと言わない!」 そう言って紗弥のほっぺを両手で挟んだ 「ごめんなさ~い!!」 私たちがじゃれているうちに待ち合わせの 10分前になっていた 「ヤバッ!!もうこんな時間!! 夏実、早く!」 紗弥は素早く下駄をはいて私を呼んだ 「ちょっと待ってよ~!!」 待ち合わせ場所まではそんなに離れてないけど、走っても待ち合わせの時間に間に合わないかも それに浴衣で歩幅が小さくなって上手く走れない 待ち合わせ場所に着いた時には もう月城くんは着いていた