私と彼の365日


中庭には誰1人いなかった


でも1番端のベンチにはあの3年生が前と同じように本を読んでいた




近づくと彼は本から顔を上げた


「またあんた?何か用?」



「い、いえ別に…」






「今日の模試ちゃんと受けましたか?」


「ああ。学年主任が今回の模試サボったら居残りさせるっつーから仕方なく」


「それならよかったです」




そこで話は切れてしまった