それからの私たちは、ごく普通の平凡な毎日を過ごしていた。

笑いあい、泣きあい、喧嘩しあって。


それでも、笑顔が絶えることは無かった。


3月24日。
卒業式。
無事卒業した私たちは、新たな一歩を踏み出そうとしていた。

25日。思いもよらない事が起きた。


~事故~

仲良しグループで遊んでいた帰り道、交差点ではねられた。
自転車と軽自動車だ。


幸い、私は軽傷。打撲と擦り傷だけだが、自転車が重傷だ。

結果、自転車は全損。


去年買ったばかりの、新品自転車は、木端微塵だ。

事故したことを、真っ先に凌眞に報告した。


「はぁーーーーーーーーーーーーーーー?」

かなり心配してくれたようで、何回も何回も、

「大丈夫なん?痛いところないん?」

って聞いてくれる。

改めて、凌眞に大事にされてるな と実感。



その翌日、颯汰からメールが来た。


「大丈夫なん!?」


どうやら、昨日の出来事を凌眞から聞いたようだ。

電話して 
というメールが来て、かけてみると、


「なんで俺に教えてくれんかったん!」

いきなりの質問に戸惑いながら、

「心配かけたら悪いなーって思って。」

そう答える。

「今からお前の家いくけん!おとなしく待っとれよ!」
ブチっ。


その時の私は、この先、なにが起こるかなんて考えていなかった。