真実さんも、あたしと一緒で。
ただ恋をしてる普通の女の子だったんだなあって。玲さんを見つめる視線で気付いた。
そして、あたしとちょっと違うところは。
自分の気持ちをすぐに表現する、っていうところ。
あたしは、すぐに自分の気持ちを言えないまま終わってしまうことが多いから。
「じゃ、二人っきりになってもいい?」
「…」
再び玲さんの言葉にコクンと小さく頷いた真実さんを、玲さんは微笑んで見つめ、そのまま抱き上げた。
「麗奈ちゃん、ごめんね。叫心も、ごめん」
「…いえ、あたしは…」
「…いーから、さっさと仲直りしてこい」
玲さんは再び微笑んで、奥にある部屋へと進んで行った。
「真実の奴…。ほんとにやっかいなんだから…」
「…仲良しだから、ワガママ言えるんだよ」
「あいつは、言いすぎだ!……でも」
「…?」
「麗奈はもっと言ってもいいと、思う」
あたしを見つめながら、赤面しながら、そう呟く叫心。いつもの、叫心だ…!
後ろから、小林君にヒューヒューと言われて怒鳴る叫心。これも、いつもの叫心。
あたしを見つめる叫心全てが、いつもの叫心。
「叫心、大好き」
「うへっ、…おまっ…!いきなりかよ…」
もーと、テレながら頭を掻く叫心。
可愛いなあって言うと、また怒るんだ。
だめだなあ、あたし。
これからもうずっと、一生。叫心から離れられないような気がするよ。

