小悪魔れんあい






そしてとうとう運命の土曜日がやってきた。行かないって決めてたのに、お弁当なんか用意してる自分。

服だってちゃんと決めて、なんかもう応援に行く準備万端って感じ。


行かないのに。
行ったって絶対自分が後悔するだけなのに。


どうして、あたしは…。
こんなにも、馬鹿なんだろう。





「もうすぐ始まるのかなあ…」


何回も時計を見ては、叫心たちを思い浮かべる。


同時に浮かび上がる、真実さんと叫心の姿。
思い浮かんだだけでもう嫌になる。悔しくて、悲しくて泣きそうになる。



ボフっとベッドに座る。
すると、その時窓から変な音が聞こえた。


"カツン…"と。



あたしは少し不思議に思って、ゆっくりベッドから立ち上がると窓をガラッと開けた。

すると、すぐ下にいたのは。
驚いたことに、暁羅だった。



「おーい!」

「あ、暁羅!?どうしてっ…」

「行くんだろ?」


…え?
暁羅のその行くって…一体どういう意味なんだろう。


だって、暁羅なんて特に叫心たちと関わりがないのに、サッカーの試合のことを知ってるはずがないよ。


「行くって…どこに?」

「応援だよ!叫心の!!」

「……!!」



まさか、とは思ったけど。
暁羅がどうして試合のことを知ってるんだろう…?



そのまま暁羅にせかされて、あたしは渋々用意をして下に降りた。