急いで部室に戻って携帯を調べる。だけど、待ちうけ画面には新着メールあり…とは書いていない。

おかしい、と思い、俺は何度も問い合わす。しかし、それでも新着メールは受信されない。というか、来ていない。


「うそ…だろ?」


そんなの、ありえない。麗奈に限って、俺に連絡無しで帰るなんて…絶対ありえない。

だけど、ありえてる。今、実際にソレがありえてるんだ。



「はぁ…」


俺は朝昼と、真実の世話をしていたために麗奈と過ごす時間がかなり少なかった。いや、もうなかったと言ってもいいくらいだ。

だから、帰りこそは…!と期待していただけに、このショックは大きい。


きっと、何か急ぎの用事があったに違いない。帰ったら、俺から連絡しよう。いくら麗奈でも、絶対怒ってるに違いない…!



俺は、ショックを受けながらも部活着から制服へと着替え始めた。



「きょーんちゃーんっ!」

「おわっ!?」



まだ、着替えてる最中。
ていうか、上半身裸。


そんなハレンチな姿をしているときに、真実は突然部室へと入ってきた。


「真実!お前…入ってくんなって!」

「えへ、いーじゃぁん!あたしら、幼馴染っしょ?昔から、嫌ってほど叫心の身体…見てるもぉん」


と、言いながらも。その目はヤラシイ。
あまり、見られたくない…。


「だからって…!ここは、他の奴がくるんだって!」


そうだ。ここは俺一人の部室じゃない。ということは、雄大やら他の部員達がもうすぐ部室にやってくるということ。



こんな姿で、真実と二人でいるところを見られたりでもしたら…!!


うわー!それこそ、噂のネタになってしまうー!!



俺は、隣で座って俺を見つめる真実を無視しながら、一生懸命制服へと急いで着替えた。