「麗奈、ごめん。俺達別れよう」




冷たい叫心の眼差し。
あたしの心は氷のように冷たく固まってしまっている。

だって、大好きな人から別れを告げられるんだよ?


ほんとは立っていられないくらいだよ。



「…あたし、何かした…?」

「…何かしたとか、麗奈が嫌とかじゃないんだ」

「じゃあ、どうしてっ…!」

「…ただ単に俺が冷めたんだ…」

「嘘、昨日まであんなに仲良かったのに…!」



すがりつくあたしに、叫心はただ一言。

"ごめん"


それだけしか言ってくれない。



何で、何で、何でー…













「っっ…はぁっ…!!はぁ…はぁ…」



目をゆっくり開けてみると、そこにはあたしの部屋の天井が。


そして、あたしは汗をいっぱいかいてる。




「……ゆ、夢…?」

のっそり起き上がるけど、まだ現実と夢の境がわかんない。


だって、さっきのあの叫心があんまりにもリアルすぎて、すごく怖かった。

本当だったら、あたしどうなってたんだろう?


死んじゃうかも。



あたしは、ゆっくりベッドから起き上がると飲み物乾ききったあたしの体へと注いだ。