そんな甘い時間を邪魔するように。 ちちっ。 小鳥時計がないた。 窓から小鳥がでてきて、6回ないて帰っていく。 「6時…か」 大地は、小さくよっ、と声を出して立ち上がった。 荷物を持つ。 これから塾みたいで、テキストが入った重いカバン。 頭のレベルが違いすぎるから、あたしとは違う塾。 「じゃあ、また明日な。会えて…よかった」 手を軽くふって、扉をあける。 見送ろうと立ち上がった。