はぁ、と小さなため息をついたとき。 唇に、冷たいものが触れた。 「!?」 びっくりして前を見ると、イタズラ顔の大地。 甘い香りがした。 「しょんぼりしてんの」 そう言って、笑いながら隣に座る大地に、あたしは静かに抱きついた。 「…緋苺?」 「ひとりになっちゃうかと思った。 大地がいなくなって、一緒に演奏できなくなって 爽哉と2人で吹くことになるかと思った」