「なぁ。明日ヒマ?」


いきなり、首をかしげるようにして聞いてきた。


あたしは小さく頷く。


声をだしてガッツポーズをする大地。


口笛をふきながら、あたしを抱き寄せた。


「どっか行こーぜ」


真っすぐに、黒に近い焦げ茶の目で覗き込まれる。


見つめられる。


一気に、顔に体中の血が集まった。


「デ…デート?」