次の覚醒で再び現れた。ほぼ同時に覚醒が起こったフィリップとマタイ。彼らは発狂し、血を求む化け物と変わってしまった。彼らは、闇の住人、兵士、民、見境なく斬りつけた。いずれ、フィリップとマタイは互いに互いを憎しみ合い、殺し合いを始めた。最後に残された意思なのかもしれない。互いに殺しあえば、どちらか一方が死ぬ。これ以上被害をださないために。その思いが報われたのか、二人は、同時に相手の首を跳ねた。闇の住人や兵士たちは、発狂したフィリップとマタイに気を取られ、外からの侵略に気付くことができなかった。他国の闇の住人が攻めてきたのだ。街では叫び声が響き渡っていた。幾重にも重なる民の悲痛の嘆き。中心街が、激戦地となったのだ。
誰か教えて欲しい、総ての人間がこんなにも平和な世界を望んでいるのに、どうして人間は、戦いを起こしてしまうのだろうか。血で血を洗い、憎しみは憎しみを生み、愛すらも憎しみを生む。人間とは、罪深き生き物だ。他人より楽をしたい、得をしたい、羨ましがられたい、浪費したい、より多くの悦楽を愉しみたい、他人を思い通りに支配し自分を讃えさせたい、もっと、もっと、もっと・・・・・尽きぬ欲望を躍らして・・・・人の愛は壊れているのか・・・・・僕は、嘆きに近いこの思いを胸に、戦地へと赴いた。
もはや、死など恐れるものではなくなっていた。むしろ、自分を殺せる者が居るのであれば、殺してほしい。そう想いながら次々と襲い掛かってくる闇の住人達を切り刻み、なぎ倒して行った。そんな最中、サンティの覚醒が始まった。サンティは、消えていった兄弟たちと同じように、戦地の中で、闇の住人から受ける斬撃より、内からくる激しい痛みに耐えていた。闇の住人達は、サンティが使途だと気付いたのか一斉にサンティに襲い掛かる。サンティの叫び声が途絶えたと同時に今度は闇の住人の叫び声が聞こえてきた。
誰か教えて欲しい、総ての人間がこんなにも平和な世界を望んでいるのに、どうして人間は、戦いを起こしてしまうのだろうか。血で血を洗い、憎しみは憎しみを生み、愛すらも憎しみを生む。人間とは、罪深き生き物だ。他人より楽をしたい、得をしたい、羨ましがられたい、浪費したい、より多くの悦楽を愉しみたい、他人を思い通りに支配し自分を讃えさせたい、もっと、もっと、もっと・・・・・尽きぬ欲望を躍らして・・・・人の愛は壊れているのか・・・・・僕は、嘆きに近いこの思いを胸に、戦地へと赴いた。
もはや、死など恐れるものではなくなっていた。むしろ、自分を殺せる者が居るのであれば、殺してほしい。そう想いながら次々と襲い掛かってくる闇の住人達を切り刻み、なぎ倒して行った。そんな最中、サンティの覚醒が始まった。サンティは、消えていった兄弟たちと同じように、戦地の中で、闇の住人から受ける斬撃より、内からくる激しい痛みに耐えていた。闇の住人達は、サンティが使途だと気付いたのか一斉にサンティに襲い掛かる。サンティの叫び声が途絶えたと同時に今度は闇の住人の叫び声が聞こえてきた。
