「空、ちょっと大事な話があるの。」

「ん?」

「そこ座って。」


俺は母が指さした椅子に座り、母は俺の前に座った。


「えっと…あのね。」


なかなか言いづらそうな母。


「お母さんね、再婚しようかな、って思ってるの。」

「再婚?」

「そう。仕事で知り合った人なんだけど…」

「母さんがそうしたいなら、俺はそれでいいよ。」


昔から俺はこうだった。

母さんが良いなら俺もそれで良い、ずっとこうだった。