昌人と勝裕の可愛らしい泣き顔ならともかく、 氷真の泣き顔なんか見たくもない。 「キモい」 そう言うと、今度は顔を真っ赤にして怒りだした。 さっきまでの涙はどこ行ったんだよ… そんな、下らないこと以外はなにもなかった。 あれ以来屋上に行っていないあたしはあいつらに会うこともなかった。 あたしの中であいつらとの出会いはとっくに終わったものになっていた。 それに、あいつらもあたしのことなんて覚えていないだろうと思っていた。