「ねぇ君、腕の力だけで打つんじゃなくて、腰も動かしながら打ってみなよ。」
男の子は一瞬キョトンとした顔になったがすぐに笑顔になった。
「うん!!ありがと!!お姉ちゃん。」
男の子はそう言って走っていった。
あたしは、しばらくそこに立って二人のラリーを見ていた。
すると、あたしがアドバイスをあげた男の子が点をとり嬉しそうに跳び跳ねていた。
まるで、昔の自分を見ているようで泣きたくなった。
それでもここで泣くわけにはいかないと思い、気持ちを落ち着かせた。
視線の先には、楽しそうに試合を進める二人。
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