「真城ちゃんが来てくれたら、皆に真城ちゃんのこと紹介しなきゃ!!」




水埜さんは嬉しそうだ。
あたし的には別に紹介しなくてもいい。




「そうだ!!真城ちゃん、連絡先交換しましょ!!あたし真城ちゃんともっと話してみたい!!」




水埜さんはあたしの方に振り返った。








「ゴメン、あたし携帯持ってないの。」




それを聞いたとたん水埜さんはガックシというように項垂れた。






「じゃぁ、あたしもう行くから。」




もう話すこともないだろうと思いあたしは立ち上がり出口へ向かった。




途中、風雅の方から視線を感じたがそれに振り替えることはしなかった。